ブランクカード


the blank card


the blank cardタロットは、デッキすべてを1枚の紙にプリントしたものを切り離してカードにします。一枚の用紙にはカードを80枚(8×10)印刷することができるので、78枚のタロットを刷ると2枚が余ります。印刷所がよくそうするように、余ったカードの1枚にはデッキの名前を説明を入れたロゴカードにしました。最後に残った1枚を、ブランクカードという枠線に白い背景だけのカードにしたのです。そしてこれについては敢えてほとんど説明をせずに、どう使われるかを見てみたいと思いました。自分でも実験的に使っています。

使ってもらって感想を聞いた結果、また経験上でも、ブランクカードには主に2つの使い方があります。デッキからは別に取り分けておいて集中のためのツールとして使うか、また追加の1枚としてデッキに混ぜるかという二種類です。

集中のためのツールとしては、わたしはブランクカードをデッキから外しておいて、リーディングセッションを始める前に質問者の前に置いておき、カードの中心を見つめて集中するように伝えます。そしてカードを見つめたままの状態で、どんなことが思い浮かぶかを話してもらいます。

印象に残る結果となりました。ものの1、2分の間に、人々は軽いトランス状態に入りました。カードの中に色や形が見えはじめ、枠線の中には透視に近い状態で特定の札が見えるようになります。数名はカードが透き通ったように感じ、カードの裏面が見えたといいます。

the logo card行き過ぎたと感じる時には、カードの表面を「スワイプ(さっとなでる)」ように手を動かして、質問者に起きている効果を断ちます。それから通常通りリーディングを開始します。ただしそのときは、どんな気持ちだったかを始めに尋ねることもあります。セッションで尋ねようとしていることと、本当に聞きたかったことが違うということを、質問者はこのエクササイズによって気付くことがあります。

2つ目の活用方法としては、ブランクカードをデッキと一緒にシャッフルして、他のカードと同じようにスプレッドに出てくる状態をつくることもあります。わたしが参考にしている友人のアイディアを紹介します。この友人は、ブランクカードのことを文字通り「白いカード(carte blanche)」として扱うといいます。これは、宇宙がオープンカードを与えていて、今の自分にとってはどんな可能性もあり得るということを意味しています。どんなことをお願いしたとしても、そうなる可能性があるということです。

もしそうであるのなら、質問者がこのブランクカードを引いた場合、もう一枚を選んでも良いのではないかと考えています。ランダムにではなく、意図的な一枚を選び出すということです。この真っ白なカードの代わりに、どのカードが出て欲しいか?そしてそのカードをブランクカードの上に置くのです。これは意志と願いを宣言して受け止めるサイコマジック的な行動です。自分の願うものがそこにあったとしたら、目の前のカードの組み合わせからどんなことを感じるでしょうか。それは本当に心から願っていることでしょうか?それとも違いますか?

ブランクカードにはもっといろいろな使いみちがあるのではないかと思っています。ぜひ探求してみてください。そして何かを発見したら、ぜひ教えてください。

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